王国崩壊・自民党 日本を揺るがす地殻変動の行方

定価:1,045円(税込)
★★★ 好評発売中 ★★★
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★歴史的な転換点を迎えた日本政治。
★「多党化」で今後どうなるのか?
2025年7月、参院選の大敗で衆参両院で少数与党に転落した自民党。
結党以来、初の事態に混乱する一方、野党もまとまりを欠く。
今後は予算案、法案ごとに多数派形成するしかなくなり、政策の実現に時間がかかる。
保守層の受け皿となる党の躍進により、排外主義的な傾向も懸念される。
トランプ革命を進める同盟国アメリカからも目が離せない。
2023年12月、「裏金」問題を特報し、その後の関連報道で、2024年度新聞協会賞を受賞した朝日新聞が総力を結集した激動の政治ドキュメント。
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自民党はどう生き残るのか?
限界を迎えた自公連立、政治不信・既成政党不信、新興政党の躍進、漂流する保守…
多党化時代の到来と日本政治の大転換
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日本人が「安定」より選んだものは…
1990年代「二大政党制」が叫ばれ、小選挙区制が導入された。
政権交代可能な環境が作られたはずだが、必ずしも有効には機能しなかった。
2025年参院選で与党が大敗する中、新興政党が躍進。
「多党化」という新たなフェーズに入ったとみられる。
しかし、各党間の政策の幅は大きく、合意形成は一筋縄ではいかない。
かくして「安定」から「混乱」の時代が始まった。
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序章 多党化が進む日本政治
◎自民党機関紙「かつてない国会の勢力図」
◎「比較第一党」という口実
◎数字が示す多党化、三つの限界
◎澱のようにたまった不信感
第一章 自公の限界、平成デモクラシーの限界
◎自公連立という限界
◎自民から溶け出した保守票
◎岩盤保守層の不満
◎野党支持層で「次の首相」断トツ人気は
◎一気にしぼんだ若年層の自民支持
◎自民弱体化の経過
◎疑似政権交代の成功体験
◎「LGBT理解増進法」成立の余波
◎創価学会も特別な存在ではいられない
◎二大政党めざした平成の政治改革の限界
◎二大政党制の難しさ
◎受け皿になれなかった野党第一党
◎選挙後の支持率も伸び悩む立憲
第二章 限界迎えた”古希”自民党~岸田政権~
◎裏金事件をきっかけに基盤崩壊
◎安倍派に広く波及した疑惑
◎派閥解消論と「偽装解散」
◎永田町に広がった衝撃
◎ガバナンスコード改訂
◎自民王国・島根での惨敗
◎最強の「自民王国」での敗北
◎情熱なき改革
◎「何としても通さないといけない」
◎岸田首相の求心力が政権内で急激に低下
◎隠せなくなった「弱気」
◎「宏池会」-岸田氏と宮沢氏の関係
◎定着した不人気ぶり
◎お盆の不出馬表明
◎号砲総裁選
◎いざ総裁選
◎党員票が伸びた高市氏
第三章 限界迎えた”古希”自民党~石破政権~
◎早期解散せざるを得なかった石破首相
◎公明党と気脈を通じていた森山氏
◎猛反発した野党
◎「裏金議員」の非公認で揺れた判断
◎「2千万円問題」の大打撃
◎世論の期待に背いた石破首相
◎過半数割れでも続投
◎ひとまず回避された「石破おろし」
◎消えた「官邸1強」
◎衆院選で躍進、国民民主をどう取り込むか
◎難航した国民民主、夜のジビエ料理店で譲歩
◎予算成立、立憲や維新にも秋波
◎年収の壁をめぐる年末の攻防
◎連立維持の表明
◎小数与党下での通常国会スタート
◎維新への傾斜
◎「政治に振り回されている」
◎「すべての道は森山に通ず」
◎小数与党で迎えた党大会
◎15人の議員側に商品券配布
◎予算委との釈明の食い違い
◎「石破、お前もか」
◎参院選までのモラトリアム
◎野田氏「豹変」との受け止め
◎勢いづく減税論
◎内閣不信任案の見送り―政界のエネルギー不足の象徴
◎「コメ担当大臣」小泉進次郎氏の登用
◎結論を出せなかった政治テーマ
第四章 惨敗した25年参院選、遂に現れた自民の限界
◎都議選で見えた兆候
◎拍手も声援も起きなかった
◎「比較第一党」―惨敗予期、張った予防線
◎決定打欠く「石破おろし」
◎「俺は安倍さんと違って図太い」
◎内閣支持率増加、首相続投支持の世論
◎多党制で揺らぐ事前審査制
◎小数与党下の「聖域」
◎他党からの浸食
◎小選挙区下における派閥なき自民
◎政権を失えば地方議員は自民離れ?
◎政権党が抱える根深い不信
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